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セクハラ

「「セクハラ罪」という罪はない。」麻生財務大臣は仰いました。確かにそういう罪名はありません。

 

私は自分が世間に声をあげなかったことを後悔しています。

 

私が20代、男女雇用機会均等法が施行されて直ぐの頃、社内において特に飲み会の際など、男性上司が女性の体を触ったり、卑猥な声がけをする事は当たり前のこととして捉えられていた時代でした。むしろそういう行為をさせた女性の方に隙があるとされていました。

 

私は営業で、ある大手の調査会社の担当をしていましたが、相手は40代の男性部長でした。相手の時間に合わせて営業活動を行っていましたが、次第に就業時間を過ぎた時間を指定されることが増え、(当然こちらの負担で)夕食の接待をせざるを得ませんでした。しかし、私は自分が偉くなったような気分にこそなれ、それがセクハラにつながるとは全く考えていませんでした。

しかし相手は段々露骨になり恐ろしく感じ始めたものの、この仕事を失いたくないという思いから必死に我慢していましたが、ある日とうとう同伴喫茶という所に連れ込まれ、乱暴されそうになりました。なぜ同伴喫茶についていったかというと、一階は全く普通の喫茶店で二階がパーテーションで仕切られた個室空間になっているという作りで、当時同伴喫茶というものの存在自体知らなかった私は、個室で仕事の話が出来るとむしろ喜んでその中に入ったのです。

 

その時は、相手を靴で殴って逃げ出したのですが、なぜそうなるまで黙っていたのか、あるいはついていったことで相手に了承したという誤解を与えたのだからお前にも責任があるとか、女は使えないという評価をされることが怖くてしばらくは誰にも言えませんでした。しかし最低でも相手をケガさせたのか、もしそうだとしたらどういう具合なのかを確認する必要がありますから、とうとう部長に報告しました。結局相手は怪我もしておらず翌日から出社していたという事でしたが、その時私は世の中に対してもきちんと声を上げるべきだったのです。声を上げないという事は、そういう事が続く可能性が高いという事です。恐らくあの時代私と同じような思いをした女性が相当数いたと思いますが、声を上げる勇気がなかったのです。

 

今回の報道で見ていて、我々があの時代勇気をもって声をあげなかったために、未だにあの頃と考え方が変わっていない男性がいるのだという事が良くわかります。

 

キャリアアップを考えている女性にとって「こんな問題があるから女は使えない」という理不尽ですが、現実には行われがちな評価を受けることがどんなに苦痛であるか、私ですら想像できます。それを覚悟の上で声を上げた女性たちのその勇気には本当に頭が下がります。相手の同意を得ないで会話を録音したという事を批判される方もいますが、立場が上の人間を糾弾する場合、正当な方法だけでは困難であることも理解して頂きたいと思います。

 

世の中にはいろんな男性・女性がいて、すべての人たちが常に正しい行動をしているとは思いません。仕事をして入れば、男女を問わず不合理な目に合うことは沢山あります。しかし女だからという事だけで不合理な不利益を受けることが、その逆よりもはるかに多く起こっているという事は事実です。私は多くの働く女性は、性に関わらず自分の仕事の内容を純粋に評価してほしいと強く願っており、そういう女性の願いを少しでも早く実現するために声をあげている女性たちを素晴らしいと思います。

 

| ミホ | 12:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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