昨年から太宰府市内にある44の自治会で議会報告を行っています。先日その報告会で、ホームページの更新を怠っているという指摘をいただき、まったくもってその通りで、忙しさを理由にかまけていた自分を反省中です。
この間、我が国の公務員たちの倫理観を問われる事案が発生しています。
8億円国民に損失を与えても平気であったり、法律を定めるための議論の材料となる正確性が求められる数字のデータがでたらめだったり、自衛隊が派遣された場所が、戦闘地域である可能性が高いことを示す報告書を紛失したと言っていたり、後から後から出てきます。
我々議員は、執行部と議論する場合、自分の手元に様々なデータが必要です。そしてそのデータは自分で収集することは大変困難で、時間と経費がかかるため、執行部に提出してもらわなければ、議論の展開が難しくなります。その資料がでたらめであったり、秘匿されているかもしれないという疑いがあると、私たちの議論はまるで意味を持たないものになります。つまり、国民同様議員と公務員の間にも信頼関係がなければ、議会制民主主義はうまく機能しないという事です。
公務員は憲法を順守し、全国民の奉仕者として働くことが憲法で定められていますが、一般企業同様、自分の上司や自分がいる組織の方だけを向いて仕事をしている人が増えているという事なのでしょうか。
話は全然変わるようですが、最近私も含め文章を書くとき手書きの頻度が極端に減っています。パソコンで報告書やこのブログを書くのは本当に便利です。何度も何度も推敲し書き直したものを、書き直した後を残すことなく作成できるからです。
昔、手紙を書くという作業、特に目上の方に対して手紙を書くという作業は、ほぼ半日を費やさなければなりませんでした。
仕事上でも、私が就職したころは既にワープロがありましたが、それ以前、文書を作るには膨大な時間が必要だったと思います。私は、今回の文書の改ざんや秘匿には、文字を書くという作業が手軽になったという事が悪い意味で作用したように思います。
何度も何度も間違えたり悩んだりした文字を一生懸命手書きした文書というのは、書いた人も読んでいる人にもその熱さのようなものが伝わっていたのではないかと思います。つまり、単なる報告書ではなく報告者の本当の想いや思想まで読み手に伝わるような文書を簡単に改ざんなどできないのではないかと思います。
私たちの生活は便利になりました。携帯電話があるおかげで見知らぬ土地で待ち合わせをしても行き違いになるというようなことは殆どなくなりましたし、思いついたらすぐにメールしておけば大切なことを伝え忘れたという事も少なくなりました。
一方で自分がどこにいても仕事から離れることが出来なくなり、本当に本当に大切な思いを言葉で伝えるという難しさを知らない人たちが出てきているように思います。
私たちの生き方は改ざんできるはずもないのに、このままいくと、ちょっとまずいと感じたとき、自分の過去が実際とはまるで違ったものであったような言動をする人が増えてくるのではと感じます。
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