Entry: main  << >>
フクシマ

今年は後援会の皆さん21名と一緒に福島に視察に行ってきました。

二年前、震災から三年経った福島に入り、双葉町で「町が死んでいる」のを目の当たりにした私は、これは絶対に見なければわからないという事を実感しました。この5年間毎年東北に入り、大きな被害があった宮城・岩手にも行きました。各地の復興を見てきた中で、三年経っても死んだまま放置された町を見た時、私は人間の欲望の骸を見たような思いにとらわれたものです。

そして昨年は会津若松でしたので、今年五年目の浜通りを再度見て回りました。

 

福島県の地域は大きく三つに分かれており、太平洋に面した地域を浜通り、県の真ん中の地域を中通り、そして北部を会津地域と呼んでいます。今回行った浜通りは、福島第一原発の爆発事故で一番被害を出したところです。

何人かの方々が放射能が怖いと仰っていたので、大したことはないことを証明するためにも簡易線量計を持って行きました。

まず福岡空港で測ると、約0.1μ㏜/hで、この値は、ほとんどの視察先で大差ありませんでした。

ただ、双葉町など避難区域では、3.0とか4.0という値が出ます。この地域、私の表現で行くと人間の欲望の骸を見た時、バスの中から悲鳴に近い声が上がっていました。恐らく私が最初に見た時と同じような衝撃を受けられたのだと思いますが、あれは見なければわかりません。真新しく今にも子どもが走って出てきそうな、絶対に若い世代の人たちが住んでいそうな住宅街にも、地震で倒壊したままの商店街にも、誰一人いないのです。5年経っても仮設住宅に住まざるを得ない人たちがそこにいるということです。

 

今政府は、人間が入ることが出来ない第一原発の中で使うロボットの実験を行っています。その試験場にも視察に行きましたが、廃炉にするためには、中にあるデブリというものを取り出して、別に管理しなければなりませんが、事故を起こした原発から取り出した例がないため、原発と同じものを作り、障害があることを想定してコンクリートや木片などをわざとおいてその中を走行させたり、原発の中でスキャンしてきた画像を元に、3D化して専用の眼鏡をかけて、実際に様々な活動ができるかどうかを試しています。最新の技術を使っているのでしょうが、どうしても傍から見ると子どもの遊びのようにしか見えません。しかし恐らく今考えられる方法としてはこれしかないのでしょう。これが成功するかどうかもまだわかりません。

そして、5年経った今でもまだ外で実験している段階で、実際に中に入って活動し、廃炉に持ち込んでいくためには、恐らく40年以上かかるのではないかという実感を得ました。その時には今の技術者たちの多くは既にいないでしょうから、新しい人たちに引き継いでいかなければなりません。恐らく自分の労働人生のすべてを廃炉にささげたという技術者も出てくるでしょう。

写真は浜風商店街という仮設の商店街です。ここでガイドをしてくださった方も当然被災者であり、説明をしながら何度も声を詰まらせておられました。ガイドさんですから、恐らくこれまで何百回と同じ話をされてきたと思いますが、それでも癒えない大きな痛みを未だに持っておられるということです。それはどんな災害地でも同じことかもしれませんが、フクシマは5年経っても仮設の商店しか出せない町なのだということが、心の復旧にも少なからず影を落としているということは間違いありません。しかし、今回この商店街をはじめ、農業者・漁業者と話を聞いてきましたが、皮肉にもこれがきっかけで地域や同業者がまとまったという事実もあるようです。

 

私たちの今の生活は、余分なものが沢山あって、それが無くなった時に必然性もあってご近所や同業者同士で助け合うとか、お互いに笑いあって辛さを越えていく努力をするとか、フクシマに見られるように、本当の人間らしい社会が形成されていくのかもしれません。

 

世界一貧乏な大統領であるムヒカさんがおっしゃっています。

「貧乏な人とは物を少ししか持っていない人ではなく、無限の欲がありいくらあっても満足しない人の事だ」

 


 

| ミホ | 14:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | 14:55 | - | - | pookmark |
Comment








Trackback

Calendar

  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>

Sponsored Links

Profile

Search

Entry

Comment

Archives

Link

Feed

Others

無料ブログ作成サービス JUGEM

Mobile

qrcode